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模造紙1枚で売り上げが3倍に!?雑談が銭湯の救世主!
- 2016/9/21
- SEASON2, Vol13株式会社オムスビ
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- 「SAVE THE 銭湯!」 とは?
- このWEBマガジンは各業界の先頭集団といえるクリエイターや有識者たちと、
銭湯の新しい価値を模索する銭湯集団・日の出湯との対談で成り立つコンテンツ。
毎週水曜日(最終水曜日はお休み)に更新しています。
VOL.13 対談 GUEST
- 羽渕彰博
(株式会社オムスビ founder) - 駒井亮
(株式会社オムスビ co-founder) - X
- 田村祐一
(日の出湯経営者/SAVE THE 銭湯!主宰)
ファインディング銭湯! 今、求められる銭湯のあり方を発見しよう。
対談13 WEEK3
模造紙1枚で売り上げが3倍に!雑談が銭湯の救世主!
先週のSAVETHE銭湯はこちら。→先週のSAVETHE銭湯!
今回のSAVETHE銭湯では、日の出湯の田村と、オムスビの2人のインタビュー第3弾。
銭湯は価格が決まっていて、且つ利用者の満足度を考えるとこれ以上利用人数を増やせない。
八方ふさがりの状況で、解決してくれるのは「雑談」?!
田村祐一 (以下 田村):
あたらしいアイデアがあったら教えてください!!
(先週からの続き)
でも、いいアイデアでも、お客さまが増えすぎるのも辛いです・・・。
というのも、日の出湯はあまり広い銭湯とはいえないので、
お客さまが増えすぎると、お客さまの居心地が悪くなってしまうんですよ・・・。
駒井亮(以下 駒井):
確かに。混んでいると、ぼくもちょっとだけ嫌な感じしますね。
羽渕彰博(以下羽渕):
では客単価を2倍にしたらどうでしょう?
純粋に売り上げ2倍になりますよね。
田村:
そりゃそうですね(笑)
でも銭湯は価格が決まってるので、値段は上げれないのです・・・。
羽渕
銭湯って別に横で他モノやサービスを売ってもいいんですか?
田村:
それは別に大丈夫ですよ。
焼き鳥屋さんが付いてたり、
マッサージ屋さんがついているところもあります。
駒井
そうか、番台にいろんな商品を置けばいいってことですね。
田村:
実際、いろんなものを置いてますよ。ちょっといい国産のタオルとか。
羽渕
んーそれはイマイチ売れてないんじゃないですか?
銭湯でタオル買うときって雨傘と一緒で、拭くものがないから仕方なく買う感じじゃないですか。
いいのを買うって気持ちじゃないですよね。
田村:
そうなんですよね。
駒井:
ここに置いてある制汗シートはどうなんですか?
田村:
一枚も売れてないですね(泣)
羽渕
制汗シートって出先で汗を拭くものやから、銭湯が目の前にあるのにわざわざそれで拭かないでしょうね。。
駒井:
確かにかぶってますね(笑)
田村:
何を置けばいいのだろう。
羽渕:
いや、基本的に新しいものは置かなくてもいいんじゃないですか。
今あるもので。駒井くんは銭湯入った後に何が欲しい?
駒井:
ビールですね。
羽渕:
毎回飲んでるもんね(笑)
ビールはつど消費されるので、もっと飲む人を増やしたらいいんじゃないかな。
田村:
確かに。ドリンク類を一杯飲んでもらえると利益的には助かります。
駒井:
おぉそうなんですか。どうやったら飲む人増えるんだろう。
羽渕:
お気に入りのビールがあったら呑みたくなるんじゃないかな。僕は風呂上がりに、ヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」に決めてて。苦くてアルコール度数も高いから、風呂上がりに呑むとクラッとする(笑)
田村:
マニアックですね(笑)
羽渕:
でもほとんどのところに置いてなくて・・・。
駒井:
そりゃそうでしょう(笑)
でも田村さんが好みを聞いて、反映するだけで売り上げ上がりそうですね。
羽渕:
そこにさらに「雑談」を持ってくる。
田村:
そこで「雑談」の登場ですか!
羽渕:
コミュニケーションで必要なのは「聞き手」と「ネタ」です。
「聞き手」は田村さんや他のお客さんがいるから、ビールを「ネタ」にすればいい。
田村:
なるほど。たとえば?
羽渕:
風呂上がりに合うビールを決める「ビール総選挙」とかどうでしょう。
お気に入りのビールを聞けるキッカケになります。
最下位のビールはJリーグと一緒で入れ替え(涙)
駒井:
ビール総選挙!それはお気に入りのビールを応援したくなりますね。
羽渕:
人間はバトルに燃える生き物です。
ビールが実は冷蔵庫の中でシノギを削ってたら面白くありませんか。
田村:
確かにお客さまは好きですね。
野球やサッカー、相撲の勝負事は盛り上がって見てますね(笑)
羽渕:
ちょっとやってみましょう。模造紙とペンを貸してください。
羽渕:
できた!あとは貼って待つだけ。
2週間後
2週間後
田村:
ビール総選挙すごいですよ!誰も知らなかった「インドの青鬼」がなぜか一番売れてる!
羽渕:
「インドの青鬼」は飲んだことないからネタになるんです。
田村:
でも飲んだ感想は賛否両論ですけどね。
羽渕:
賛否両論なのがいいんです。SNSで拡散されるのも議論が分かれる投稿でしょう。
田村:
他にもエビスがお気に入りのお客さまが、売れてないから3本も飲んでくれました(笑)
羽渕:
AKBのCDを複数枚買うファンの心理ですね。
田村:
何よりもみんなが、総選挙のボードを見ながら楽しんでいるのが嬉しいですね。
羽渕:
日の出湯のお客さんがビールを話題にしてつながったり、田村さんがお客さんの要望をどんどん取り入れて「MY銭湯」と思ってもらえたら、リピートしてもらえるのではないかと。
田村:
はい、どんどん「My銭湯」と思ってもらえる場にしていきたいです。
羽渕:
ビール選挙はその1歩。目指すところはもっと遠いところになります。
田村:
ほほぉなんでしょう。
羽渕:
その話するためには、「インドの青鬼」が足りなようです(笑)
田村:
もう1杯いきましょう!
(次週につづく)
羽渕 彰博(株式会社オムスビ founder)
1986年、大阪府生まれ。2008年パソナキャリア入社。転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事し、ファシリテーターとしてIT、テレビ、新聞、音楽、家電、自動車など様々な業界のアイデア創出や人材育成に従事。2016年4月株式会社オムスビ創業。コンセプトデザインを軸に、新商品開発や新規事業立ち上げに携わる。
駒井 亮(株式会社オムスビ co-founder)
人材サービス企業にて事業開発などに従事したのち、Web系企業にてCtoC習い事サービスのマーケティングを担当。現在はビジネスチャットツールを提供する「ChatWork」にて事業開発担当として勤務する傍ら、フリーランスとして職業体験ECサイト「仕事旅行社」のマーケティングを担当している。自分の強みを活かしつつ、2つの企業で働くスタイルを実践中。
2016年4月株式会社オムスビ創業。コンセプトデザインを軸に、新商品開発や新規事業立ち上げに携わる。
関連WEBサイト
Omusubi.inc
つみきキッチン
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