ファインディング銭湯! 今、求められる銭湯のあり方を発見しよう。

SAVETHE銭湯!VOL13
「SAVE THE 銭湯!」 とは?
このWEBマガジンは各業界の先頭集団といえるクリエイターや有識者たちと、
銭湯の新しい価値を模索する銭湯集団・日の出湯との対談で成り立つコンテンツ。
毎週水曜日(最終水曜日はお休み)に更新しています。

VOL.13 対談 GUEST

  • 羽渕彰博
    (株式会社オムスビ founder)
  • 駒井亮
    (株式会社オムスビ co-founder)
  • X
  • 田村祐一
    (日の出湯経営者/SAVE THE 銭湯!主宰)

ファインディング銭湯! 今、求められる銭湯のあり方を発見しよう。

対談13 WEEK1
これからの銭湯の「あり方」を発見していく。

約3年ぶりのSAVETHE銭湯。
今回のSAVETHE銭湯では、改めて銭湯のあり方というものを
ゲストのお二人を迎えて、考えていきたいと思います。

田村祐一 (以下 田村):
羽渕さん、駒井さん 毎週、銭湯「日の出湯」にお越しいただきありがとうございます。(笑)
本日は、株式会社 オムスビのfounder 羽渕彰博さんとco-founderの駒井亮さんをお二人をお迎えしての対談です。
どうぞよろしくお願いします。

羽渕彰博(以下羽渕)駒井亮(以下駒井):
こちらこそ、よろしくお願いします!

田村:
ところで「オムスビ」は、お風呂で打ち合わせをする不思議な会社、と認識していますが、何をしている会社なんですか?

羽渕:
いきなり難しい質問ですね(笑)
文章を書いたり、企業の商品企画のブレストに参加したり、
妻の手料理をインスタグラムにアップするという活動をしています。

田村:
インスタグラムにアップって仕事なんですか?
確かにいろんなことをされてて、何をされている方かわかりづらいですね(笑)
職種でいうと何になるんですか?

羽渕
僕たちはモノは創るクリエイターやエンジニアではないので、
モノの価値を発見するファウンダー(founder)でありたいと考えています。

田村:
「ふぁうんだー」ってそんな職種あるんですか。

羽渕
もともと創業者という意味なんですが、言葉の意味がおもしろくて。
創業者ってアントレプレナー(起業家)でもクリエイター(創造者)でもマネージャー(経営者)でもないんですよね。Foundは「発見した」という意味なので、Founderは発見した人なんですよ。

田村:
確かに創業者は、新しいチャンスを発見した人かもしれませんね。

羽渕
そう、僕は常にFounderでありたいと考えています。
たとえばさっきのインスタグラムの話なんですが、この作り置きのですおかず。
これ何に見えますか?

煮玉子

煮卵

田村:
煮卵・・・ですか?

羽渕
そうなんです。ただの何の変哲もない煮卵です。それで?って感じでしょう。それだといくらインスタグラムにアップしたところで、スルーされてしまう。

だからそこで価値を発見するんです。ファインディング煮卵。

田村:
なんかファインディングニモみたいですね。

羽渕:
妻になぜ作り置きのおかずを作ったのか、どうやって作ったのかをヒアリングしました。
そしたらクックパッドでレシピを探すのは大変だから、冷蔵庫の中にあるものを適当に組み合わせて作ったと。

田村:
クックパッドでレシピを探すのってめんどうなんですか。

羽渕
そうなんですよ、まさにそれを発見しました。
つまりレシピサイトを見なくても、簡単にできるおかずは価値があるんじゃないか。
そこで2品以下の食材でできるおかずに絞って投稿しはじめたんです。

インスタグラム つみきキッチン

インスタグラム

田村:
なんかキレイ。

羽渕
検索しなくても、一目でわかるように全部同じ構図で撮影しています。
そしてこれがさっきの煮卵をアップしたものです。

煮玉子にイイね389

煮玉子にイイね389

田村:
いいねが389件!

羽渕
ファインディング煮卵!
実は煮卵は卵だけで簡単にできる作り置きおかずのひとつなんです。
結果、多くの女性の方に共感いただいて、1ヶ月半で1000人を超える方にフォローしていただきました。

最近はつみきキッチンを真似して作ったよという声を頂くようになりました。

thx100nice

田村:
すごいですね。主婦のニーズを発見したわけですね。

羽渕:
商品企画のブレストに参加するのも、モノの価値を発見する役割です。
でも基本的にはお風呂で打ち合わせをする不思議な会社と思っていただければ大丈夫です。
それで今日のテーマはなんでしたっけ??

田村:
銭湯です(笑)

羽渕:
そうだった(笑)
作り置きおかずと一緒で、銭湯もファインディング銭湯していかないといけないんじゃないかと。そうじゃないと、経営が辛くなっていく一方じゃないですか?

田村:
現状、銭湯は銭湯がどんどん日本から無くなっています。
年間で30~50軒・・・そんなペースで廃業が進んでいます。
それも、東京都だけで。

羽渕:
このインタビューで、銭湯のあり方について発見していきましょうよ!
次は田村さん、銭湯についていろいろ聴かせてください。

田村:
是非!!よろしくお願い致します!

羽渕 彰博(株式会社オムスビ founder)

1986年、大阪府生まれ。2008年パソナキャリア入社。転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事し、ファシリテーターとしてIT、テレビ、新聞、音楽、家電、自動車など様々な業界のアイデア創出や人材育成に従事。2016年4月株式会社オムスビ創業。コンセプトデザインを軸に、新商品開発や新規事業立ち上げに携わる。

駒井 亮(株式会社オムスビ co-founder)

人材サービス企業にて事業開発などに従事したのち、Web系企業にてCtoC習い事サービスのマーケティングを担当。現在はビジネスチャットツールを提供する「ChatWork」にて事業開発担当として勤務する傍ら、フリーランスとして職業体験ECサイト「仕事旅行社」のマーケティングを担当している。自分の強みを活かしつつ、2つの企業で働くスタイルを実践中。
2016年4月株式会社オムスビ創業。コンセプトデザインを軸に、新商品開発や新規事業立ち上げに携わる。

関連WEBサイト
Omusubi.inc
つみきキッチン

田村 祐一

田村 祐一SAVE THE 銭湯!主催者

投稿者プロフィール

1980年東京都大田区生まれ。
東京蒲田にある大田黒湯温泉第二日の出湯の四代目、銭湯の跡取りとして生まれ育つ。
大学卒業後、家業である有限会社日の出湯に就職。26歳の時に取締役に就任。
2012年5月より創業の地である浅草にある銭湯、日の出湯のマネージャーとして銭湯経営再建に着手。
2012年11月、銭湯を日本の未来に残すプロジェクトの一環として銭湯の未来をつくるWEBマガジン『SAVE THE 銭湯!』を創刊。

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