東京FM「シンクロのシティ」さんに取材していただきました!その3

インタビューその3

質問
★番台にも立っている田村さん。日々銭湯を訪れる人を見て思うことや、気を付けていること、
 田村さんがおもう銭湯の素晴らしさについて教えて下さい。

たむら
一番大事にしていることは、
「癒しの場であることを忘れない」
ということです。
せっかくのお風呂が気持ちよくても、番台でぼくが疲れた顔をしていたり、
ダルいなぁとか、疲れたなぁ。
なんて会話をしていたら、せっかく気持ちよく入ったお客さまの気分が台無しです。
ですので、
気持ちよく笑顔でお客さまを送り出すこと
を心がけています。
次に気をつけているのは、
「話の聴き役に徹する」
ということです。
お客さまと接していると、
「話がしたい、話を聴いて欲しい」
という方が多いと感じています。(口ではそうはおっしゃいませんが・・・)
ですので、まずはお話しを聴かせて頂いている、沢山はなしてスッキリして家に帰って頂くという思いで接しております。
もちろん、面白いトークができるのであれば、お客さまが話を聴きに来る銭湯があっても良いと思います。
残念なことに、ぼくにはそれができないので(笑)話しを聴くことに力をいれています。
銭湯の素晴らしさは、1つは何度も書いてますが、やっぱり大きいお風呂は気持ち良いということ。
そして、気軽に話せる人がいるということ。だと思っています。
見ず知らずの人でも、ちょっと話すと色々と話しが盛り上がって、みなさん楽しい気分で帰られてる方も多く見受けます。
番台でそれをうまくデザインできたら、銭湯のより素晴らしい一面が見えるのではないか?
そう思っています。
そして、色んな方がいらっしゃるので、思わぬ出会いもあるということです。
それが、趣味や仕事などにつながったり、お友だちになったりというシーンを何度も見てきました。
これからの銭湯は、「思わぬ出会い(Serendipity)」がある場にしていきたいです!

編集後記

番台にてこの記事を書き終えた矢先に、雨が降り始めました。
そこに、これから帰るお客さまと、いまいらっしゃったお客さま。
まったく見知らぬ同士のお客さまですが
いま来たお客さま「雨降ってきたわ~」
帰りのお客さま「え?降ってきたんですか??」
いま来たお客さま「でもまだ小ぶりだから大丈夫ですよ~」
帰りのお客さま「そうなんだ、すぐ帰ろっと。どうも~」
なんて会話が自然に起きていました。
まったく見知らぬ同士での、他愛もない会話。
そんな会話があるのは、銭湯ならではなのかな?なんて思いました。

田村 祐一

田村 祐一SAVE THE 銭湯!主催者

投稿者プロフィール

1980年東京都大田区生まれ。
東京蒲田にある大田黒湯温泉第二日の出湯の四代目、銭湯の跡取りとして生まれ育つ。
大学卒業後、家業である有限会社日の出湯に就職。26歳の時に取締役に就任。
2012年5月より創業の地である浅草にある銭湯、日の出湯のマネージャーとして銭湯経営再建に着手。
2012年11月、銭湯を日本の未来に残すプロジェクトの一環として銭湯の未来をつくるWEBマガジン『SAVE THE 銭湯!』を創刊。

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