銭湯を残さないといけない。
ぼくと初五郎爺ちゃんの出会いは、
妻のご家族に結婚のお願いに伺った2008年のお正月。
初めて会うぼくにすごく優しくしてくれた、初五郎爺ちゃん。
昔の妻の話や、戦時中の話。
いろんな話をしてくれた。
結婚したいという報告をしたら、すごく喜んでくれた。
妻がぼくの実家に越してくるときには92歳にもかかわらず
荷物をトラックに積みこむなど、
引っ越しを手伝ってくれたスーパー爺ちゃんだ。
そんな爺ちゃんは2012年3月に亡くなった。
お風呂の中で意識を失っていたのだ。
家庭のお風呂での事故
日本のお風呂での事故死は実は少なくない。
特に冬場には、浴室が寒い中で熱い湯に浸かるせいなのか
ぐっと事故率があがるらしい。
死亡事故件数だけでも、交通事故死よりも多いと言われている。
初五郎爺ちゃんも冬場の寒い時期のお風呂で亡くなってしまいました。
もしも初五郎爺ちゃんが銭湯通いだったら
もしも、爺ちゃんが銭湯通いだったら。
もしかしたら、意識を失った時に誰かに助けてもらえたかもしれない。
そう思うと、とてもやりきれない。
いま日本中の銭湯が、どんどん廃業している。
もしかしたら、今後こういう事故が増えていくかもしれない。
こんな事故を防ぐためには、
日本に銭湯を残していくのも1つの手だ。
銭湯経営者として、日本に銭湯を残していく方法を考えて行きたい。
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