銭湯はフリーミアムなビジネスを目指せ!

「SAVE THE 銭湯!」 とは?
このWEBマガジンは各業界の先頭集団といえるクリエイターや有識者たちと、
銭湯の新しい価値を模索する銭湯集団・日の出湯との対談で成り立つコンテンツ。
毎週水曜日(最終水曜日はお休み)に更新しています。

VOL.5 対談 GUEST

  • 東大史
    (Rebirth Producer)
  • X
  • 田村祐一
    (日の出湯経営者/SAVE THE 銭湯!主宰)

これからの銭湯はフリーミアムモデルを創れ!

対談5 with 東大史 WEEK3
銭湯はフリーミアムなビジネスを目指せ!

前回の対談は
こちら
最終回の今日の対談では、東さんが「もしも銭湯オーナーだったら?」というテーマで。
東さんが考える銭湯像について迫ってみたいと思います。

町の銭湯の鍵は『こどもの無邪気な行動』

田村祐一 (以下 田村):
銭湯=学びの場!
高齢者から幼児まで来る場所だからこそ、
学べる要素もたくさんありそうですね。(前回からのつづき)
もし東さんが銭湯オーナーだったら、どんなことをしますか?

東大史 (以下 東):
僕は銭湯の鍵は子供だと思っています。
だから子供が来やすい雰囲気作りをしていきますね。

田村:
なるほど、子供ですか!
具体的には???

東:
動機付けは色々あって良いとおもいます。
おもちゃがあるとか、アイスが食べられるとか。

田村:
確かに色々あってもいいですよね。
でもなんで鍵は『こども』なんですか?


「銭湯は敷居が高いイメージがある。」というお話がありましたよね?
銭湯の敷居を下げるのは、『こどもの無邪気な行動』だと思うんですよ。
みんなが可愛がりやすい対象がお店にいることで、グッと銭湯の敷居が下がると思います。
そもそも、家庭だけで子供を躾けるのは難しいんですよ。
だから公共の場を利用して躾をする。
お店に行けばかわいい子供がいてちょっと癒されて。
親は子供のしつけを公共の場を利用してする。
銭湯はそういう場にしていけば良いんじゃないでしょうか?

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銭湯はしい自分を発見できる場所。

田村:
確かにお客様にも、
「最近銭湯でこどもを全然見かけない。なんだか不安な気持ちになるよ」
と、言われたことがあります。
子供が来ると騒がしい等言われることもありますが、騒がしかったら叱ればいいですしね。
それが躾ですから。公共の場を利用して子供の躾をするというのは、すごくいいですね!
それだけで、社会貢献ができていますね。

他にも銭湯ができる社会貢献ってありますか?

東:
銭湯はもうすでにサードプレイスとして地域貢献しているんじゃないでしょうか?

田村:
サードプレイスですか???


リラックスできて、職場と家の間になる場所。
それは銭湯ですよ。

田村:
確かに銭湯は、職場でもなければ、家でもなく、尚且つリラックスできる場ですね!


そうです。
そこが仕事とプライベートと違う友人ができる場になったら?
今までの人生と違う人と出会える場になると、そこで新しい自分を発見できる。
個人が生きやすい世の中作りのために、銭湯が『サードプレイス』として場を提供する。
新しい人と繋がりやすい仕組みをつくる。
これが銭湯ができる地域貢献、社会貢献じゃないでしょうか?

田村
個人が生きやすい世の中つくりの一環ですね。
初めての間柄でも一緒にお風呂に入っていると、やたら仲良くなって出てくるケースがあります。
そこで色んな友人が出来れば、新しい自分を見つけて、また違う人生の考え方もできるかもしれませんね。銭湯がサードプレイスとして活躍できれば、いろんな可能性が生まれる場になっていくわけですね!

東さんは、今後銭湯はどうなっていけば良いと思いますか?
東さんが考える銭湯の未来のカタチとは?

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銭湯はフリーミアムなビジネスを目指す!

東:
僕はお風呂は無料にしちゃえばいいと思うんですよ。
これから資源が少なくなり高騰すれば家庭でもお風呂が入れなくなるかもしれない。
公共の場で、家のお風呂より安上がりだったらみんな家じゃなくて銭湯に来ると思いませんか?

田村:
お風呂は無料ですか!?
確かに家よりコストが安ければ来るとは思いますが・・・
どうやって食べていけばいいのでしょうか(笑)

東:
銭湯というのは、お金を払ってお湯に入るというビジネスモデル。
そこには制約だとか、なんだとか、かんだとか色々あるわけです。
でも、風呂無料にしてしまう。そうすると制約が無くなるわけですよ。

田村:
なるほど、確かに銭湯には色々な制約がありますね。
それを取っ払ってしまうということですね?

東:
そうです、制約は取っ払った上で、メディア事業なのか、ペット事業なのか
それはわかりませんが、フリーミアムなビジネスを目指すわけです。
銭湯でないサービスをビジネスとして育てていくわけです。

田村
銭湯はフリーミアムモデルなビジネスを目指す!
新しいですねそれは!!
確かに銭湯は大人450円。毎日入るにはちょっとお高い気がしますね・・・。
でもそれが無料だったら、毎日大きいお風呂に入れる。
それって、ある意味社会貢献ですね!


銭湯は銭の湯と書いて『銭湯』
でも、もう銭は取っちゃう!「無料だよ!」と。

田村
銭湯という名前を捨ててしまうわけですね(笑)
そうなると、SAVE THE タダ湯!も作らないといけないかもですね(笑)
今日は楽しい時間をありがとうございました!


こちらこそ、ありがとうございました。

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Rebirth Producer 東 大史

1977年アメリカ生まれ 幼少期より東京で育ち遊び回った都会っ子。
一部上場メーカー研究員、ITベンチャー新規事業開発担当を経て独立。
「日本を環境立国として世界のお手本にすること」を目標に、
日本の地域に残る知恵や技術を最先端のテクノロジーと結びつけて
ビジネスとして持続可能にしていくことを生業としている。

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未来を創るニッポンの現場
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田村 祐一

田村 祐一SAVE THE 銭湯!主催者

投稿者プロフィール

1980年東京都大田区生まれ。
東京蒲田にある大田黒湯温泉第二日の出湯の四代目、銭湯の跡取りとして生まれ育つ。
大学卒業後、家業である有限会社日の出湯に就職。26歳の時に取締役に就任。
2012年5月より創業の地である浅草にある銭湯、日の出湯のマネージャーとして銭湯経営再建に着手。
2012年11月、銭湯を日本の未来に残すプロジェクトの一環として銭湯の未来をつくるWEBマガジン『SAVE THE 銭湯!』を創刊。

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