梅の湯 三代目が語る銭湯のミライ!

「SAVE THE 銭湯!」 とは?
このWEBマガジンは各業界の先頭集団といえるクリエイターや有識者たちと、
銭湯の新しい価値を模索する銭湯集団・日の出湯との対談で成り立つコンテンツ。
毎週水曜日(最終水曜日はお休み)に更新しています。

VOL.7 対談 GUEST

  • 栗田尚史
    (コミュニティー銭湯 梅の湯 取締役)
  • X
  • 田村祐一
    (日の出湯経営者/SAVE THE 銭湯!主宰)

梅の湯 三代目が語る銭湯のミライ!

対談7-1 with 栗田尚史 WEEK1
銭湯は地域のランドマークを目指せ!

前回の対談はこちら
今月の対談は実際に銭湯経営に携わっている方に、未来の銭湯のカタチはどうなるのか?
いったいどんな思い出銭湯を着いだのか?銭湯オーナーの本心に迫ってみたいとおもいます。
第1週目は荒川区尾久にある「コミュニティ銭湯 梅の湯」の栗田尚史さん。
栗田さんが考える未来の銭湯について迫ってみたいと思います。

自分の考えた銭湯を実現したかった。

田村祐一 (以下 田村):
今日は荒川区尾久にて「コミュニティ銭湯 梅の湯」の経営をしている栗田尚史さんをお迎えしての対談です。

こんにちは!

栗田尚史 (以下 栗田):
こんにちは!

田村:
今月の「SAVE THE 銭湯!」は実際に銭湯を運営、経営している方にお話を聞いていくのですが、
まずは栗田さんが銭湯を継いだキッカケを教えていただけますか?

栗田:
キッカケですか?
元々会社努めをしていたんですが、その頃からタイミングが合えば銭湯をやりたい!とは思っていました。
会社員4年目で仕事もだんだん落ち着いてきたろころで、そろそろかな?と思い銭湯を継いでいくことにしました。

田村:
なぜ「銭湯をやりたい!」と思ったんですか?

栗田
やっぱり、自分の考えた銭湯というものを実現したかったからですね!
前の仕事もすごく楽しくて、そこでは会社の一員としてやってきたんですけが
段々と自分で「なにかやってみたい!」、「いろいろ自分でできそうだな」という思いがあって、その中で、こんな銭湯だったら行ってみたいな!というなんとなくなイメージができあがっていったんですよ。
それを目指したくなったんです。

田村:
素晴らしいですね!

栗田
前は会社の一員としてやっていたけど、今度は自分で動いて自分で創りあげていかないといけないですよね。
自分がやらないと何も変わらない。
だけど、自分が何か行動したら行動したで何かしらの反応があると思ってたんです。
そっちのほうが面白そうだという思いもありました。

田村:
では銭湯を継ぐことには抵抗なく??

栗田
そうですね、前職のころから色々考えていたんでスムーズでした(笑)
それにサラリーマン時代から掃除を手伝ったり、家族の体調が悪い時はお店の手伝いなどもしていたので、「思っている仕事と違う!!」というのはなかったですね。

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アート × 銭湯

田村:
栗田さんは、「銭湯 × ◯◯」って、何を組み合わせたら面白いとおもいますか?
もしくは、コラボレーションしたい業種とかってありますか?

栗田:
コラボレーションですか?
そうですね・・・。
うちはもうすでに、「梅京」というやきとりやさんとコラボレーションしてますね(笑)

田村:
たしかにそうですね!(笑)
僕も焼き鳥頂いたことがありますが、最高ですよね!
お風呂上りに生ビールと焼き鳥が頂けるのは素敵ですね。

栗田
「梅京」は母親が始めたお店なんですが、「梅京」を始めたのも僕が継ぐタイミングになったともいえますね。
あとコラボレーションしてみたいといえば・・・。
ライブ感のあるものをやっていきたいですね!

田村:
ライブ感ですか?
具体的に言うと?

栗田
先日、横浜市の鶴見にある「清水湯」さんでのイベントにお伺いした時に、浴室での音楽ライブがあったんですけど、それが最高だったんですよ!
これはいいな!と、すごくやりたくなりましたね。

田村
栗田さんといえば、フェス!というくらい音楽が好きなイメージがあります(笑)
だからこその音楽ライブをやるというのもいいですね!

栗田
もちろん音楽だけじゃなくて、アートであったり、写真であったりしてもいいと思うんです。
音楽ライブでいうなら有名な人を招いてのライブも良いんですが、地域にいる人の発表する場がいいなって思っています。普段発表する機会が少ない人のための場となりたいですね!
もちろん、アートであったり写真でもありな感じでやりたいです!

田村:
すばらしいですね!
それこそお風呂だけじゃない地域に密着したものになりますね!

最後に、今後の展開について聞かせてください。
今後はどんなお店にしていきたいですか?

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荒川に梅の湯あり!

栗田:
今後の展開ですか?
そうですね・・・。
荒川区のランドマーク的な存在にしていきたいですね!

田村:
荒川区のランドマークですか!?

それはすごいですね!!!

栗田:
「荒川区に梅の湯あり!」
そんな銭湯にしていきたいですね。

田村:
銭湯の煙突は地域のランドマークとも言えますからね。
具体的にはどんなふうに?

栗田:
具体的にはまだはっきりとイメージは固まっていません(笑)
お風呂もあるんだけどそれだけではなくて、それ以外にも色々とあって
あそこは変わったお風呂屋さんと思われるのもいいし、
あそこは色んなコトをやっている「空間」と思われるのでもいいんですよね。

田村
なるほど、今後は銭湯を「空間」と捉えて活用していくというこですね?

栗田
そうですね。
もちろん「銭湯」なんでお風呂があることは当たり前のことなんですけど(笑)
でもこれからは、お風呂以外の「何か」が必要な時代なんじゃないかなって感じています。

田村
確かにそうですね、今やお風呂がない家は凄く少ないですからね。
ただ、「お湯が湧いていればいい」という時代ではありませんね・・・。

栗田
もちろん「何か」には色々あると思います。
それは各々で考えて行かないといけないのかもしれませんね。
その「何か」を僕達の世代で創っていきたいですね!

田村
ですね!創りましょう!
今日はお忙しい中ありがとうございました!

栗田
こちらこそありがとうございました!

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コミュニティー銭湯「梅の湯」三代目 栗田 尚史

1983年生まれ。
印刷会社でDTPオペレーター勤務を経て、コミュニティ銭湯 梅の湯の3代目となる。
銭湯という伝統的文化を守りながらも、新しい銭湯のカタチを模索。行きたくなる銭湯を目指し、現在試行錯誤中。
「面白そうなことはやる」をモットーに「オクノテ」という会を立ち上げ、地域活性にも取り組む。

関連WEBサイト
訪れたい街づくりの会 オクノテ

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田村 祐一

田村 祐一SAVE THE 銭湯!主催者

投稿者プロフィール

1980年東京都大田区生まれ。
東京蒲田にある大田黒湯温泉第二日の出湯の四代目、銭湯の跡取りとして生まれ育つ。
大学卒業後、家業である有限会社日の出湯に就職。26歳の時に取締役に就任。
2012年5月より創業の地である浅草にある銭湯、日の出湯のマネージャーとして銭湯経営再建に着手。
2012年11月、銭湯を日本の未来に残すプロジェクトの一環として銭湯の未来をつくるWEBマガジン『SAVE THE 銭湯!』を創刊。

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