学校じゃ教えてくれない「入浴道!」

中島明さん
「SAVE THE 銭湯!」 とは?
このWEBマガジンは各業界の先頭集団といえるクリエイターや有識者たちと、
銭湯の新しい価値を模索する銭湯集団・日の出湯との対談で成り立つコンテンツ。
毎週水曜日(最終水曜日はお休み)に更新しています。

VOL.8 対談 GUEST

  • 中島 明
    (つなぐ専門家/コミュニティ&イベントプロデューサー)
  • X
  • 田村祐一
    (日の出湯経営者/SAVE THE 銭湯!主宰)

銭湯が地域に寄り添い地域のHUBとなれ!

対談8 with 中島 明 WEEK1
学校じゃ教えてくれない「入浴道!」

今月の対談はつなぐ専門家でもありコミュニティやイベントプロデュースをなされている中島明さんにお話を伺いました。
銭湯はよく利用するという中島さん。
WEEK1は中島さんの銭湯の利用の仕方に迫ってみました。

お風呂は相談のしやすい場所。「静寂の間」が許容される空間。

田村祐一 (以下 田村):
本日はつなぐ専門家でもありコミュニティやイベントプロデュース業をなされている中島明さんに未来の銭湯のカタチについてお聞きしたいと思います。
今日はよろしくお願いいたします!

中島明 (以下中島):
よろしくお願いします!

田村:
早速質問させていただきます!
中島さんは、どんなときに銭湯やスーパー銭湯を利用しますか?もしくはしたいですか?

中島:
そうですね~、いろいろありますよ!
考え事をしたい時、 自転車での移動途中なんかは、利用したいですね。
あとは・・・。 たまにですが、後輩などの相談に乗る時に利用したりもしますね。

田村:
後輩の相談に乗るときですか??
それはなぜですか??

中島
一緒に風呂に入ると明らかに距離感が近くなりますよね。
だから、「ポツン」と本音が言いやすかったりするんですよね。

田村:
なるほどなるほど。
確かに裸の付き合いということで、本音が出やすい雰囲気はありますね。

中島
そうなんです。まさに裸の付き合いで。距離感の近さを感じますね。
それに、風呂に入っている時間って「静寂の時間」がありになってくるんですよ。

田村:
「静寂の時間」ですか??

中島
えぇ。 普段カフェなどで話したりしているときに、沈黙してしまうと、ちょっと気まずい空気になったりしますよね?
でもお風呂に入っているとそれが全然ありになってくるんですよ。
湯船につかっている時間も、湯冷まししている時間も、とてもいい時間なんです。何かを考えるためにも、何かを感じるためにも。

そういう雰囲気が非常に相談などに乗りやすい環境ですね。

田村:
なるほど!!
たしかに普段の場で沈黙があると、なんとなく気まずい空気になりますね(笑)
それがお風呂だと「許される」というのは非常に面白いですね。
そう考えると、銭湯は相談事が乗りやすい場と言えますね!

中島さんは、他にもなにか銭湯の思い出や、思いってありますか?

week1_1.png

学校じゃ教えてくれないことの1つそれが「入浴道!」

中島
銭湯ではないんですけど、僕サウナが結構好きなんですよ。
知り合いに、サウナを経営している方がいて、昔よくそこのサウナに通わせてもらっていたんです。

田村:
おお、サウナですか!
いいですね〜

中島:
そこのサウナに、いまでもはっきり覚えているのですが、サウナ入り方がしっかり書かれていたんです。
サウナにはこう入るべし、という。お店の名前にも「大学」って名前も入っていたりして。

田村:
“大学”だけに、サウナの入り方を指導していたといことですか?

中島
ええ。
そこで覚えたサウナの入り方っていまでもまだちゃんと守ってるんですよ。
サウナに入る前は、必ず水気を拭き取るとか、サウナから出たあとはいきなり水風呂に入らない 水風呂に入る前に薬湯に入って、開いた毛穴から薬効を染み込ませてから水風呂に入り毛穴を閉じる という入り方を推奨していましたね。

田村:
なるほど・・・。 サウナの効果的な入り方を教えてくれたってことですね?

中島
そうなんです。ですから、銭湯もそういうのがあったら良いんじゃないかって思うんですよ。 「お風呂の入り方」なんて学校じゃ教えてくれないですよね。
毎日入るのに入り方を教わったことはない。みんな各家庭の独自の入り方をしているわけです。 家のお風呂では当たり前のことが、実は外のお風呂では当たり前ではなかった。 家の風呂じゃ普通でも外では粗相していたら・・・。 と、考えると銭湯は入り方、マナーなどを伝える、「通過点」となっても良いんじゃないでしょうか? そういったことをおもしろく楽しく伝えていくのはどうでしょうか?
銭湯の入り方教えます。「入浴道!」みたいな感じで!

田村
「入浴道!」

それはいいですね!!
確かにマナーを知らない方は結構いらっしゃいます。 掛け湯をしないで湯船に入ったりとか・・・。 そういった点も含めて、お風呂の入り方「入浴道」を学ぶ場として銭湯の活躍も期待できますね!!

旬なものや流れに乗ることも大事。

中島
VOL5の東さんも仰ってましたが、これからの銭湯、未来のことを考える時に、やはり子供は鍵だと思うんです。だから「入浴道!」もこれから世の中に出て行く子供たち向けであってもいいわけですよね。 学校では教えてくれない大事なことって沢山あると思うんです。 お風呂の話もそうですし、歩き方や、姿勢とか、毎日必ずやることなのに、学校で教えてもらわないことって結構あるなあと思うんですよね。

田村:
確かに・・・。

中島:
子供で1つ思いついたんですが、銭湯が何かをするとは別に、何か大きな流れや旬の物に乗って行くと いうのも1つの方法だと思います。

田村:
旬なもの?流れに乗るですか??? 具体的にいうとどんなことでしょう?

髙橋:
これからの季節、子供が絶対悩むのが夏休みの宿題の「自由研究」です。
銭湯がその悩みに寄り添って、手助けをしてあげるというのはどうでしょうか?
例えば・・・。お風呂掃除体験をさせてあげる、お店番体験をさせてあげる。 そんなことをやってみてはどうでしょうか?

田村:
それいいですね!
夏休みの宿題の「自由研究」は僕もいつも何をしようかと、毎年頭を悩ませていました(笑) 地域の銭湯のお風呂掃除を体験させてあげたり、お店番を体験してみたりというのは、子供にとって 非常に良い経験になるし、宿題も終わりますね!

中島:
あれは非常に悩ましい宿題ですからね(笑)
そういう人々が関心をもつところに寄り添っていく。そういうスタンスも大事だったりするんじゃないかと思います。もちろん、銭湯の本道をはずさないところで。それに、地域に根ざしている銭湯だからこそできることかもしれませんし。

田村:
なるほど・・・。
たしかに銭湯はもっと地域に根ざしていくことが重要ですね。

week1_3.pngのサムネイル画像

中島 明 つなぐ専門家/コミュニティ&イベントプロデューサー

場づくりと関係構築を専門とし、アナログ・デジタルの両面から、クライアントと生活者の間のコミュニケーションをデザインする。主なプロジェクトに、東日本大震災チャリティセミナー100本プロジェクト「HOPE100」、日本初のイベント主催者のための祭典「Event Festival Tokyo 2013」などがある。プライベートでも同窓会・サークル・記念パーティーなどに関わる、根っからの幹事肌。
関連WEBサイト
公式サイトakiranakajima.com
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<応募条件>
・SAVE THE 銭湯!Facebookページにいいね!してくださった方
・男性のみ、年齢不問
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・7/11木曜日PM10:10〜中島がのぼせるまで。
・1名限定*抽選にて決定、7/5発表(当選者のみご連絡いたします)
・相談内容:自由
・入浴料:自己負担
宛先: presents@savethe1010.com(@マークを小文字にして送信してください)

田村 祐一

田村 祐一SAVE THE 銭湯!主催者

投稿者プロフィール

1980年東京都大田区生まれ。
東京蒲田にある大田黒湯温泉第二日の出湯の四代目、銭湯の跡取りとして生まれ育つ。
大学卒業後、家業である有限会社日の出湯に就職。26歳の時に取締役に就任。
2012年5月より創業の地である浅草にある銭湯、日の出湯のマネージャーとして銭湯経営再建に着手。
2012年11月、銭湯を日本の未来に残すプロジェクトの一環として銭湯の未来をつくるWEBマガジン『SAVE THE 銭湯!』を創刊。

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