大きなお風呂で緊張感からの開放を!

「SAVE THE 銭湯!」 とは?
このWEBマガジンは各業界の先頭集団といえるクリエイターや有識者たちと、
銭湯の新しい価値を模索する銭湯集団・日の出湯との対談で成り立つコンテンツ。
毎週水曜日(最終水曜日はお休み)に更新しています。

VOL.11 対談 GUEST

  • 柴 佳織
    (ソーシャルメディアコンサルタント)
  • X
  • 田村祐一
    (日の出湯経営者/SAVE THE 銭湯!主宰)

これからの街の銭湯はコミュニティをデザインしていく!

対談11 柴 佳織 with WEEK1
大きなお風呂で緊張感からの開放を!

今月の対談はソーシャルメディアコンサルタントの柴佳織さんをお迎えしてお話を聞いてみました。
子供の頃、銭湯に行くのは特別な時間だったという柴さん。
そんな柴さんが語る銭湯の思い出とは?

銭湯は子供の頃の特別な時間だった。

田村祐一 (以下 田村):
今月の対談はソーシャルメディアコンサルタントであり、RexをはじめとしたメディアでFacebookマーケティングの記事を書くライターとしても活動している柴佳織さんをお迎えしてお話を聞かせて頂きます。
柴さん、今日はよろしくお願い致します!

柴 佳織 (以下柴):
こんにちは!
よろしくおねがいします〜。

田村:
柴さんは銭湯って行ったことがありますか??

柴:
小さいころ母と良く行きましたよ。
最近は温泉や岩盤浴には良く行きますけど、街の銭湯はめっきりですね。

田村:
なるほど!
小さい頃はどんな時に銭湯に行ってたんですか??

柴:
どんなとき・・・と言われるとよく覚えていないです(笑)
ただなんとなく、母に連れられて一緒に行っていましたね〜。
母と一緒に行く銭湯は私にとって特別な時間でもありました。

田村:
銭湯に行くのが特別な時間だったのですか?
それはなぜ??

柴:
母が働いていたうえ、祖父母と一緒に暮らしていたので、母と二人っきりになる時間ってあんまりなかったんですよ。
だから、一緒に銭湯に行くのが小さい頃の楽しみで嬉しかったんです。
パカっと被るドライヤーとかして、髪がこんがらがったり(笑)

田村:
通称おかまドライヤーですね(笑)
たしかにあれは髪の毛がものすごいことになりますね!

柴:
そうなんです、でもそれも楽しかったですね〜。
お風呂あがりに牛乳やコーヒー牛乳を飲むのも楽しみで!!
銭湯は本当に特別な時間でしたね。
中学生くらいからは行かなくなってしまったんですけども。(笑)

week1_1

大きなお風呂はプレッシャーからの緩和になる。

田村:
あはは、みなさんそうですね。ちょうど思春期だからですかね(笑)

そんな銭湯や温泉などの大きなお風呂は人間関係を良好にすると思いますか?

柴:
良好にすると思います。
研修なんかとセットにして職場の人間関係構築などになるんじゃないかと思ってます!

田村:
なるほど!!
まだ会社に慣れてないころの研修の時に職場の人と一緒にお風呂に入れば団結力やチーム力の向上になりえるかもしれませんね!

柴:
以前、ホテルに泊まりこみで行うガチガチの研修に参加したことがあったんですよ。
人間関係がギスギスしちゃうくらい追い詰められる研修でした・・・。もちろん、研修のねらいを考えると、追い詰める必要があったのでしょうけれど。

個人的には、ずっと緊迫している状況だったのでもっとやんわりする時間があってもよかったなと感じました。
プレッシャーからの開放とか次の日へのクッションという意味でも大きなお風呂にみんなで入るという行為はプラスになると思います!

田村:
緊迫する状況が続くような研修では、人間関係がギスギスしやすそうですね・・・。
緩和とかクッションの意味合いでもお風呂は活躍できますね。

柴:
温泉に行くと思うのですが、より親しくなるにはお風呂ってすごく良い場ですよね!
お風呂に一緒に入ると距離がぐっと近くなります。
心と心の距離がつながるというか、良い意味で関係性が柔らかくなる気がするんですよ。
だから、友達や同僚になる前の人と打ち解けるために利用するのはすごく良いと思います。

田村:
今までインタビューさせて頂いたみなさんも距離感が縮まるとおっしゃっていますし、確実にこの効果はあるんでしょうね!!

柴:
会社の研修ならばのちのち一緒に仕事をしていくわけだから仲が良いほうがよりよい仕事ができるんじゃないでしょうか??
私はお酒があまり飲めないので、シラフでお互いを理解しあう場として、銭湯という選択肢があると嬉しいかもしれないですね。

田村:
確かにそうですね!銭湯は距離感を縮める場としてもっと認知されないといけませんね!

柴:
ただ・・・同姓としか入れないので、職場の人間に異性が多かったら活用できないですけどね。(笑)

week1_2

銭湯とのコラボはセットの良さを伝えるのではなくセットで当たり前のものに!

田村:
たしかに。これは大変な課題ですね(笑)

柴さんは、そんな銭湯がコラボレーションしたら面白い業界ってなんだとおもますか?

柴:
そうですね〜。やはり美容健康業界でしょうか。
個人的にはエステがあると嬉しいです(笑)

田村:
たしかに美容健康業界とは親和性が高そうですね!

柴:
実は親和性は高そうで高くないんじゃないかと思うんですよ。
組み合わせとしては良いのですが、うまくまとめないとダメな気がします。

田村:
具体的に言うと???

柴:
例えばですけど、エステやマッサージとコラボレーションして
「お風呂とマッサージを合わせるとこんな効果があるんですよ〜!!」
ではだめだと思うんです。
例えばエステならば、

「お風呂に入った後にエステをする」

ではなくて、

「エステの一環としてお風呂に入る」

というセットのしかたをしないとなかなか浸透はしてくれないんじゃないでしょうか?

田村:
たしかにそうですね・・・。
エステの一環で、お風呂に何分浸かってそのあとにエステをうけて洗い流す。
そんな流れにしたほうがいいですね!!

柴:
そうです!
セットの良さを伝えるんではなくて、セットで当たり前のものにしていくしかないのではないでしょうか?

田村:
本当の意味でのコラボレーションですね。
しっかりと他業種と融合して新しいサービスにしていく。
すばらしいですね!!

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柴 佳織(ソーシャルメディアコンサルタント)

企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、ソーシャルメディア情報ポータルサイトRexや、SMMLab(ソーシャルメディアマーケティングラボ)のライターでもある。
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田村 祐一

田村 祐一SAVE THE 銭湯!主催者

投稿者プロフィール

1980年東京都大田区生まれ。
東京蒲田にある大田黒湯温泉第二日の出湯の四代目、銭湯の跡取りとして生まれ育つ。
大学卒業後、家業である有限会社日の出湯に就職。26歳の時に取締役に就任。
2012年5月より創業の地である浅草にある銭湯、日の出湯のマネージャーとして銭湯経営再建に着手。
2012年11月、銭湯を日本の未来に残すプロジェクトの一環として銭湯の未来をつくるWEBマガジン『SAVE THE 銭湯!』を創刊。

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